最近では、熟年における離婚者が非常に多くなっています。熟年時には年金の受け取りも近いため、年金分割においても問題が生じやすいです。熟年離婚すると年金はどうなるのか、見てみましょう。

年々増えていく熟年離婚率とその離婚のおもな原因

 離婚全体のうちの熟年離婚の占める割合を熟年離婚率とすると、結婚同居期間が20年以上の夫婦の離婚割合は、平成11年から徐々に増加傾向にあり、平成20年には16.5%まで増加しています。

【熟年離婚をする主な原因】
価値観の違い / 性格の不一致 / 舅・姑と合わない、介護がつらい / 会話がない / 浪費・借金 / 家事を全くしてくれないなど家庭を顧みない / 相手方による精神的・肉体的虐待 / 相手方の異性問題(浮気・不倫) / 他に好きな人ができた

離婚すると年金が分割される制度とは

 離婚による年金分割制度は2種類あり、「合意分割」と「3号分割」です。それぞれ見ていきましょう。

夫の合意が必要な「合意分割」

夫婦で話し合い、年金の分割割合を決めるものです。ただし、分割できるのは婚姻期間中の夫の厚生年金のみで、最大50%です。夫の国民年金や企業年金は対象外です。

夫の合意が不要な「3号分割」

夫の合意がなくても、年金を2分の1に分割して受け取れる制度です。分割対象となるのは、妻が第3号被保険者だった期間の夫の厚生年金のみです。夫の国民年金や企業年金は合意分割と同様、対象外です。また、自動分割できるのは平成20年4月1日以降の厚生年金のみで、それ以前の分については夫の合意が必要です。

よくある誤解

熟年離婚の年金分割におけるよくある誤解について事例を紹介します。

夫の年金の半分がもらえる?

合意分割、3号分割ともに、分割されるのは夫の厚生年金のみです。

年金受け取り中の夫と離婚すると夫の年金がもらえる?

年金が支給されるのは原則65歳以上のため、妻が65歳に満たなければ受け取れません。

夫が亡くなったり、自分が再婚すると年金分割の権利はなくなる?

権利は消滅せず、分割した年金を受け取ることができます。

まとめ

熟年離婚すると年金がどうなるかについて見てきました。

・近年の熟年離婚の割合は、平成20年で全体の16.5%まで増加している
・離婚における年金分割制度は合意分割と3号分割の2種類があるが、どちらも分割の対象となるのは夫の厚生年金のみ

今現在、離婚をする夫婦が非常に多いですが、離婚自体が非常に苦しい思いをしてしまいます。まずは離婚ということにならないよう相手への思いやりを大切にしなければいけませんね。

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