現在、ビットコインは多くの人から注目されています。
その理由に中央集権型ではない、国境を超えた通貨として経済活動を実現する可能性を秘めているということがあります。
しかし理由はそれだけではありません。
ビットコインはその有用性が知られるとともに、通貨の価格も大きく上昇しているからです。
2017年の1月の時点では11万円前後だったのが、現在では85万円となんと約8倍になったのです。
そのため多くの投資家がビットコインに興味をもっているのです。

これから更に注目を集めるであろうビットコインについて、特徴、歴史、メリットとデメリット、将来性について解説していきたいと思います。

ビットコインとは

ビットコインとは仮想通貨の一つです。
正体不明のサトシ・ナカモトという人物によって作られたブロックチェーン技術を採用した最初の仮想通貨であり、仮想通貨の王様と呼ばれるほど人気がある通貨です。1000種類を超える仮想通貨の総時価総額のうち、50%を超える13兆円もの時価総額を誇っています。
概要は以下のようになります。

公開日      2008年10月
単位       BTC
システム     Proof of work
アルゴリズム   SHA‐256
開発者      サトシ・ナカモト
コイン発行上限  21,000,000BTC
ブロック生成間隔 約10分

ちなみにサトシ・ナカモトがビットコインの考え方を表現した論文が以下になります。
英語の記事ですが、ビットコインに問題が生じた際に参照されることも多い文章なので、興味のある方は見て損はないと思います。

ビットコインの仮想通貨の王様という立場ゆえにビットコインは他の仮想通貨と比べられることが多いので、ここではビットコインと法定通貨の違いを表で見ていきます。ちなみに法定通貨をFlat Currency、仮想通貨をCrypto currencyと呼びます。

法定通貨ビットコイン
発行者中央銀行、政府なし
発行量無限有限(2100万枚)
価値国による需要と供給による
取引情報非公開公開
発行方法中央政府の印刷マイニング

ここでマイニングについて、簡単に紹介します。
マイニングとは、「その取引を承認する」という作業を行い、その報酬としてビットコインを受け取るという一連の流れのことです。
ビットコインは報酬として支払われる以外の方法で生み出すことは出来ません。そのため、ある程度決まった期間に決まった量だけ発行されます。

ビットコインのメリット、デメリット

ではビットコインには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリットの1つに「送金のしやすさ」があります。従来の金融機関を通じた送金に比べて以下のような特徴があります。

・手数料が安く、送金が反映されるのも早い(おおよそ1時間程度)
・海外送金であっても面倒な書類などを書く必要がない
・24時間いつでも送金可能


一方でデメリットも存在します。
たとえば国による保証がないということです。例えば中国では2017年9月にビットコイン取引所が規制を受け、閉鎖するという事態が生じています。このように国によって、担保されていないことはデメリットにもなります。

また、インターネット上で取引を行うため、ハッキングによって盗まれてしまう危険があります。ビットコインのシステム自体は改ざんされるリスクは無いに等しいのですが、取引所がハッキングされる可能性はあります。2014年にはMt.GoXという世界最大だった取引所がハッキングされ、当時のレートで500億円近い被害にあっています。

この他にも
・インターネットが使えない地域では使えない
・まだ決済に使えるお店が少ない
・値動きが大きいため、資産の維持には向いていない

といった課題があります。

ビットコインの歴史



ビットコインのこれからの値動きを予測するためには、これまでの動きを知っておくことが大切です。
それではこれまでのビットコインの歴史について確認していきましょう。

2008年~2012年


2008年10月・・・サトシ・ナカモトがビットコインに関する最初の論文を発表
サトシ・ナカモトを名乗る謎の人物によって公開された論文が注目を集め、それを読んだ一部のユーザーがおもしろ半分で作り始めたのがビットコインの始まりでした。

2009年1月・・・ビットコインの最初のブロックが生成される
2009年1月・・・最初のビットコインの取引がなされる
2009年10月・・・ビットコインが初めて法定通貨であるドルと交換される
2010年5月・・・ピザとビットコインが交換され、初めてビットコインによる決済が行われる
5月22日はビットコインピザデーと呼ばれています。初めてビットコインが決済に使われ、当時はピザ2枚と1万ビットコインを交換したそうです。現在の価値にすると何十億円です。

2010年7月・・・ビットコインの取引所であるMt.Goxがサービスを開始
2011年6月・・・Mt.Goxがハッキングを受け、取引が一時停止、それに伴いビットコイン価格が急落
Mt.Goxが突如ハッキングされ、100億以上にあたるビットコインが流失してしまいた。それによってビットコインの信用がゆらぎ、世界のビットコイン価格に影響を与えました。

2012年11月・・・マイニングの報酬が50BTCから25BTCに半減する(初めての半減期)
マイニングの報酬が半減することでビットコインの希少性が高まると考えられ、ビットコイン価格は上がりました。

2013年~2014年



2013年3月・・・キプロス危機によって、新たな資産保管の対象としてビットコインが注目を集める
2013年10月・・・中国企業のバイドゥが、ビットコインでの決済を受け入れると発表【図①参照】
図①


2013年11月・・・ビットコインの時価総額が100億ドルを超える
2013年12月・・・Ghash.ioがマイニングの50%以上の採掘速度を持ちうることを懸念し、価格が下落
ネットワークのマイニング速度の51%以上を、ある個人やグループが支配することによって、ネットワーク上で不正が生じる可能性が高くなります。そのため、この出来事はリスクとして捉えられ、価格が下落しました。(51%攻撃

2013年12月・・・中国政府が金融機関に対して、ビットコインの取扱いを禁止

図②
・2014年2月・・・世界最大のビットコイン取引所であったMt.Goxが取引所を閉鎖【図②参照】


2015年以降


2015年6月・・・ニューヨーク州でビットコイン規制が生じる
図③

2016年4月・・・Steemがビットコインでの決済の受付を開始【図③参照】

図④


2016年6月・・・Bitfinexが取引の停止を発表【図④参照】

2016年7月・・・マイニングの報酬が25BTCから12.5BTCに半減する
2016年8月・・・Bitfinexへのハッキング事件によって、約120000BTCが盗難される

図⑤

2016年12月・・・中国が海外への資金流出を防ぐべく、金の輸入制限を強化【図⑤参照】

2017年2月・・・中国政府が中国の大手ビットコイン取引所2つに対し、最大一ヶ月間のビットコインとライトコインからの出金を禁止する措置を採択【図⑥参照】
2017年4月・・・日本で仮想通貨取引所の登録制が採用される
2017年7月・・・日本で仮想通貨取引における消費税を撤廃
2017年8月・・・ビットコインが分裂し、ビットコインキャッシュ(BCH)が生まれる
2017年9月・・・中国政府がビットコイン取引所を閉鎖
2017年9月・・・日本の金融庁が11社を仮想通貨交換業者として認可
2017年10月・・・ビットコインが分裂し、ビットコインゴールド(BCG)が生まれる
2017年11月・・・ビットコインの先物がアメリカのCMEに上場することが発表される

ビットコインの購入方法

ではビットコインはどこで得ることが出来るのでしょうか。
日本円とは違い、普通に生活をしていて手に入れることは出来ません。
ビットコインを購入するためには、取引所を介して買う必要があります。
以下のリンクに日本の取引所をまとめてあるので、ご参照ください。

ビットコインの保管方法

次はビットコインの保管法についてです。
ビットコインは普通の通貨とは違い、「ウォレット」と呼ばれる自分専用のビットコインアドレスで保管します。最近では取引所で口座開設をした際に、自動で専用のアドレスをもらえるので、それもウォレットと呼ばれるようになっています。
以下では3つのタイプのウォレットについて説明します。

Webウォレット (オンラインウォレット)

Webウォレットはその名の通り、インターネット上で管理するものです。
【メリット】
・取引所に口座を開設すれば、もらえる
・ログインできればどこからでもアクセスできる

【デメリット】
・取引業者にセキュリティが依存してしまう
・ハッキングされてしまう可能性がある
・インターネットがない環境では使えない

ソフトウェアウォレット (デスクトップウォレット)

ソフトウェアウォレットは、自分のパソコンやスマートフォンにソフトをダウンロードして使います。
【メリット】
・ローカル環境で管理できる
・ネットと切り離して使えるため、ハッキングのリスクが小さい

【デメリット】
・自分のPCが故障したら、ビットコインを取り出せなくなる可能性がある
・ソフトをダウンロードしたパソコンでしか使えない

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットは専用のUSBや紙に保管します。
【メリット】
・オフラインでビットコインを管理出来ます。
・ハッキングのリスクが小さい
・長期保有を実現しやすい

【デメリット】
・媒体をなくしてしまうリスクがある
・通貨を取引するために取り出す手間が大きい

ビットコインの将来性

価格の上昇が予想されるビットコイン

まず考えられるのは、今後ビットコインの認知度がますます高まるということです。2017年は仮想通貨元年と呼ばれ、多くのメディアに仮想通貨が取り上げられるようになってきました。仮想通貨の中で圧倒的な影響力を持つビットコインも注目が集まっています。そのような状況下でビットコインが購入されるようになれば、価格もどんどん上昇していくと考えられます。
実際に海外の有名投資家の中には2020年までに2500万円ほどになると予想している人もいます。
反対にビットコインはバブルであり、価値のないものであると発言する著名人もいるので注意が必要です。

ビットコインの分裂について

今後はビットコインの分裂についても注視していく必要があります。
2017年8月にビットコインキャッシュが分裂してから、ビットコインゴールドが分裂しました。今後がsegwit2xコイン(B2X)の分裂や、ビットコインシルバーの分裂が起こるかもしれません。特にsegwit2xによる分裂では現在のビットコインではなく、B2Xコインが改めてビットコインとして取り扱われるようになるかもしれないという恐れがあります。その場合、混乱が起こると予想されるので、市場が大きく変動する可能性があります。もしビットコインを長期的に保有していくのならば、特に分裂前後は値動きが大きくなるので、気をつけましょう。

デジタルアセットとしてのビットコイン

長期的に考えるとビットコインの価格が安定し、今の「金」のような立ち位置になるかもしれません。決済の手段としてではなく、デジタルアセットとしてビットコインが捉えられるということです。そのためにはビットコインの価格が安定することが必要です。決済の手段としてアルトコインを用い、ビットコインが資産保有の手段と成る日が来るかもしれません。

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