現在、名前に「Bitcoin」とつく通貨はなんと9種類あります。
Bitcoin
Bitcoin Cash
BitcoinDark
Bitcoin Plus
BitcoinZ
Bitcoin Red
Bitcoin Fast
Bicoin Scrypt
Bitcoin Gold

このうち、ビットコインから初めて分裂した通貨がビットコインキャッシュ(BCH,BCC)です。
今回はそのビットコインキャッシュについてまとめていきたいと思います。

そもそもビットコインキャッシュとは

ビットコインキャッシュは、2017年8月1日にビットコインからハードフォークして誕生した通貨です。ビットコインの普及に伴い、取引承認スピードの低下や手数料の増加を解消するために分裂しました。

多くの取引所がビットコインキャッシュを認め、あるタイミングにおいて使用者の所持していたBTCと同量のBCHを付与を行いました。それに伴い、ビットコインキャッシュは多くの取引所で扱われる通貨となりました。現在、日本では11もの取引所で扱われています。

ビットコインキャッシュ分裂の経緯

以下では分裂の詳しい経緯を見ていきたいと思います。

下の図は2016年4月以降の未処理のトランザクション数を表したものになります。

これを見ると2017年5月以降、未処理のトランザクションが増えていることが分かります。
未処理のトランザクションが増えると、取引を素早く行うことが難しくなります。また早く送金するためには、手数料を多めに支払わなければならなくなるので、ビットコインが法定通貨に対して持っていた長所は失われていました。

この事態に対応するために考えられた方法が2つあります。
1つ目は、各取引データの容量を小さくする(segwit)」方法です。こちらはビットコインコアと呼ばれる開発者達に広く支持されました。こちらは分裂をする必要がないため、リスクは比較的小さいものでした。しかし弱点もありました。それは取引データの容量を小さくするのには限界があるということです。そのため短期的に対応をすることが出来ますが、長期的にはどこかで限界が来てしまうという懸念がなされていました。その弱点を克服するために提案されたのが、segwit2xという方法です。segwit2xについては後述します。

2つ目は「取引データをまとめるブロックのサイズを大きくする」という方法です。イメージとしては容器を大きくするような感じです。もともとビットコインのブロックサイズは1MBと決まっていたのですが、このサイズを大きくすることで中に入る取引データの量を増やすことが出来ます。こちらは分裂をする必要があるため、リスクは比較的高いですが拡大するブロックのサイズに限界はないため、需要に合わせて対応することが出来ます。こちらを支持したのが中国を中心とした大手マイナー達です。

中国の大手マイナー達がsegwitではなく、二つ目のブロックサイズの拡大を支持した理由は他にもあります。
それはsegwitの導入によって、マイナー達の利権が失われてしまう可能性があったからです。
ビットコインのマイニングでは、Asicというツールを用いることで有利にマイニングを行うことが出来ました。しかしsegwitが導入されるとAsicを使うことが出来なくなるので、マイナー達の収益が下がります。これを危惧したという面もあるのです。

これら2つの方法に対して、議論が重ねられました。しかし議論は平行線のままでした。この対立を抑えるために、2017年5月にニューヨークで関係者による会議が開催され、segwit2xという方法で合意がなされました。これがニューヨーク協定(NYA)の内容になります。
segwit2xは「segwitによって取引データの容量を縮小した後に、ブロックサイズを大きくする」という二つの案を組み合わせたものでした。

これに対して中国の大手マイナーであるViaBTCが主導をする形で、強硬的にビットコインから分裂し誕生したのがビットコインキャッシュ(BCH)です。またバックにはAsicを開発したマイニング企業であるBITMAIN社もいました。

ビットコインとビットコインキャッシュの違い

ではビットコインとビットコインキャッシュは何が違うのでしょうか。
以下が比較した図になります。

.ビットコインビットコインキャッシュ
マイニング方法PoWPoW
ブロック作成頻度約10分 / 1ブロック約10分 / 1ブロック
ブロック容量1MB制限なし(8MB)
2017年11月現在の価格約65万円約15万円
開始年月2009年1月2017年8月
segwit有り無し

基本的には同じものから分裂した通貨なので、特徴は似ています。
ただブロックサイズが大きく異なることに注意してください。容量が大きいということによって、ビットコインが現在持っている決済方法としての機能がビットコインキャッシュに代替されるのではないかという意見もあります。その場合、ビットコインは価値保存の通貨という立ち位置になると予想されています。

今後のビットコインとビットコインキャッシュ

Jihan Wu のアイディア

今後、ビットコインとビットコインキャッシュがどう推移するのかはわかりません。
BCHの分裂を巻き起こしたBITMAIN社の共同創立者である、JihanはTwitterでこんなことを言っています。




"ビットコインはビットコインであり、ビットコインキャッシュはビットコインキャッシュだ"

他にもビットコインに初期から投資をしていた一人であるRoger Ver氏も以下のように言っています。


”ビットコインキャッシュはビットコインのオフショットではなく、元々のビットコインの機能を持つ独自のビットコインだ”

この2つの発言から分かる通り、ビットコインキャッシュは単なるビットコインの偽物ではなく、ビットコインとは異なる価値を持った通貨であると考える必要があります。

SBI 北尾社長の発言





日本のネット証券業界1位であるSBIも、BCHのマイニングで30%のシェアを狙うことを明言しています。ビットコインではなく、ビットコインキャッシュのマイニングを行うということなので、SBIもビットコインキャッシュの将来性に期待しているといっていいのではないでしょうか。

ビットコインとビットコインキャッシュの逆相関




この一週間の動きを見ると、BTCとBCHは反対方向に動いています。
これはビットコインが売られると、ビットコインキャッシュが買われることを意味しています。今後、ビットコインが売られたときのリスクを軽減する方法としてビットコインキャッシュが用いられるかもしれません。

ビットコインとビットコインキャッシュは全く別の通貨です。
どちらも仮想通貨の時価総額上位3つに入る通貨なので市場に与える影響はとても大きいので、今後も要注目です。

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