ビットコインの分裂って何?

分裂とは、ビットコインの台帳であるブロックチェーンが2つに分かれることです。
ここではまずブロックチェーンとはそもそも何であるのかを見ていきましょう。

ブロックチェーンとは?

仮想通貨の取引を行う際に用いる帳簿は、銀行のような特定の機関が管理しているのではありません。では誰が取引を確認し、成立させているのでしょうか?

取引を確認して成立させ、記録として残すまでの作業をマイニング(採掘)と呼びます。マイニングをするにはコストがかかるものの、成功すると報酬としてコインがもらえるため、電気代の安い国に設備を整えてマイニングをする企業が多く存在します。つまり、銀行のような特定の機関ではなく、不特定多数の人、企業が報酬をインセンティブとして帳簿を更新しているのです。



では、その帳簿とは一体どのようなものなのでしょうか?

一つ一つのブロックが台帳としての機能を持っており、一定数の取引履歴が収納されています。マイニングをする人たちはこのブロックを後ろに繋げていく役割を担っているのです。上の図のように、各ブロック同士が一本のチェーンで繋がっていることからブロックチェーンというわけです。

ビットコインのハードフォークとソフトフォークの違いは?

ハードフォークとソフトフォークの違いを図で表すと以下のようになります。

ハードフォーク

ソフトフォーク

ビットコインの分裂はなぜ起こる?

ビットコインが分裂する要因として、スケーラビリティ問題が挙げられます。
ここではスケーラビリティ問題の概要と対策を見ていきましょう。

スケーラビリティ問題の解決法とは?

スケーラビリティ問題とは、取引量が多すぎて処理しきれなくなることです。
ビットコインを例に説明していきます。

1日の取引数は1MB(1,000,000B)÷250B÷10分×1日(1440分)=576,000 と言った式で計算できます。
今後ビットコインの使用が増えていく中でいつかこの576,000という取引数を上回ってしまうと処理がしきれなくなってしまうという事態が起こってしまいます。
ここからスケーラビリティ問題の解決には方法が4つあることがわかります。

①ブロックの容量を増やす

②取引の容量を減らす

③承認にかかる時間を減らす

④取引数自体を減らす


これらは実現可能なのかを考えていきます。
①の場合:ブロックの容量を増やすことは出来ますが、全ての取引を保存することに必要な容量も増えてしまいます。これにより、マイニングを行うために更に金額がかかるようになりマイナーの数が減り一部のマイナーに権力を与えてしまうという問題が起こります。また、安全面でも問題が出来てしまいます。

②の場合:具体的にこの手法としてsegwitと言うものがあります。取引情報から幾つかの情報を他に保存するというものですが、上記と同じ問題が発生してしまいます。

③の場合:これは今後向上していくとは思いますが、一気に代わりはしないので長い目で見ていましょう

④の場合:具体案としてライトニングネットワークというものがあります。簡単に言うとあらかたの取引をチェーンの外で行うというものですが、まだ技術的に難しいとされています。

今後の予想として、ビットコインの取引自体は増える一方なので④は実現可能性が低く、①と②は既出ですが根本的な解決策とはならないため、③の実現もしくは全く新しいアイデアに期待したいです。

ビットコイン分裂の事例

ビットコイン(BTC)の分裂は、8月1日と10月24日の2回行われました。前者ではビットコインキャッシュ、後者ではビットコインゴールドが誕生しました。
今回は簡単にその2つの分裂の概要と今後の予想をしていきます。

1.ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュとは、Jihan Wu氏が主導で作成された新しい仮想通貨です。
特徴としては、ビットコインを基に作られているので元の機能は変わりませんが、相違点もあります。

①ブロックサイズの上限を8MBまでに拡大(BTCは1MB)
ビットコインの取引台帳は1MBとなっておりそれ以上は取引が行われないようになっています。
BCHでは8MBと取引の総量を上げることで取引待ちの問題を解消しました。

②ビットコインとは、交わらず共存する
BTCとBCHは成り立ちは似ているといっても全く別の通貨として扱われます。

また、今回の分裂は「ハードフォーク」の形式で行われました。


Jihan Wu氏のツイッターも載せておきます。


以下は2017年8月1日にツイートされたもので、ビットコインとビットコインキャッシュの分裂についてわかりやすく図で書かれています。



ビットコインキャッシュの配布など詳しく書かれているリンクも載せておきます。

2.ビットコインゴールド(BTG)

ビットコインゴールドとは、香港のマイニンググループであるLightnigASIC社の主導でビットコインのハードフォークによって誕生した仮想通貨です。

最大の特徴としてビットコインゴールドは、Zcashにも採用されている、より効率的な認証方法アルゴリズム「Equihash」を採用しています。ここで重要なのが「Equihash」はASICによるマイニングができないという点です。

ビットコインのアルゴリズムはASICと呼ばれる専用のデバイスを使うことでより高速なマイニングをすることが可能になっており、公平性が疑問視されていました。

ビットコインゴールドはこの問題を解決しているわけですが、これまでASICによってマイニングを行っていたマイナーからは支持されにくいため、採掘難易度の低い不安定な通貨と評価されてしまう心配もあります。

また、2017年11月15日時点で国内取引所ではビットコインゴールドの配布はされていないのでツイッターなどで今後の動向を見守ることをおすすめします。

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