専門用語解説

【マイニング】
新たなブロックを生成し、その報酬としてビットコインを入手する行為

【ハッシュレート】
マイニングの際に行われる計算速度(1秒ごとの計算量)

【採掘難易度調整】
ブロックが生成される速度が速すぎたり遅すぎたりしないように、1ブロック生成にかかる計算量を調整することで安定を図る

【EDA (Emergency Difficulty Adjustment)】
ハッシュレートが極めて低い時、マイニングの難易度が20%下がる設計

【NDA (Normal Difficulty Adjustment)】
ハッシュレートが急激に上がった時にマイニングの難易度が大幅に引き上げられる設計

【DAA (Difficulty Adjustment Algorithm)】
マイニング難易度調整アルゴリズム
ビットコインキャッシュはEDA、NDAによって、ハッシュレートが非常に不安定であった。そのため、2017年11月14日のハードフォークによって、調整をスムーズに、より安定した仕組みにアップデートされた。

ビットコインキャッシュ 難易度調整機能「DAA」とは?

2017年8月1日にビットコインからハードフォークをしてビットコインキャッシュが誕生しました。
当時、ハッシュレートの低下によってブロックが生成されないことを懸念して導入されたアルゴリズム「EDA」によって、難易度が調整されたタイミングだけ大量のマイナーが押し寄せ、瞬間的にブロックが生成されるような問題が生じました。

EDAとNDAが機能することにより、ハッシュレートが非常に不安定であったことから、同年11月14日、プロトコル開発に関わるBitcoin ABC、Unlimited、Nchain、XT developers によって設計されたハードフォークが行われました。

このハードフォークによってアップデートされたアルゴリズムが「D601」を基とした「DAA」です。
難易度が急激に変化することがなくなり、1時間あたり6ブロック(1ブロック10分)のペースでマイニングされていくようになります。

Amaury Séchet氏が考案「D601」とは?

基となるアルゴリズム、「D601」とは一体どのようなものなのでしょうか?

もともと「D578」「D601」「D622」という3つのアルゴリズムが候補として挙がっていました。
ビットコインキャッシュは独立した複数のデベロッパーチームから構成されていることもあり、公平かつ繋がりのない2チーム「Nchain」「Bitprim」がそれぞれ3つのアルゴリズムをテストし、結論が一致した「D601」が選ばれたというわけです。
決して「D601」のパフォーマンスが最高であったわけではなく、パフォーマンスやリスクを考慮しての採択であったようです。
例えば、「D622」はパフォーマンス的に「D601」を上回ってはいたものの、edge case、すなわちどちらに転ぶかわからないリスク(大規模なマイニングチームが変動のタイミングを操作できてしまう可能性があるというようなリスク)を介在していたということです。

機能としては、以下の5つが挙げられています。

1 600秒に1つのブロック生成が行われるように難易度が調整される
2 ハッシュレートがかなり安定している際には突然の難易度変化が起こらない
3 ハッシュレートが突然変化した際には即座に難易度が調整される
4 ハッシュレートと難易度間の調整による動揺の回避
5 ⋆timestamp manipulationのような攻撃からの回復

⋆timestamp manipulationとは・・・
ある時刻にその電子データが存在していたこととその後それが改ざんされないことを証明する技術の巧妙な操作のこと

ハードフォーク前後の比較 マイニングの状況は?

https://fork.lol/blocks/time

前述したようなハッシュレートの急激な変化が読み取れます。
ハードフォーク後は短期間での小さな変動も少なくなり、少なくとも現在に至るまでは安定した推移をしています。
とはいえ、参考データがまだ不十分であることからも様子見といった状況であると考えられます。

ハードフォーク前後、ビットコインキャッシュの相場はどう動いた?

https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin-cash/

ハードフォークに向けて、11月12日から13日には過去最高の1BCH=2250.24USD(約25000円)までつけたものの13日中に約1253USDあたりまで下落、その後ハードフォークを迎えました。

ハードフォーク後はビットコインの高騰に伴って価格が下落したものの、その後回復して、現在はハードフォーク直前後の水準で推移しています。

ビットコインキャッシュの高騰以降ビットコインとの綱引き状態が続いていた中、直近でその傾向が緩くなってきています。

ハードフォークによるマイナーの動向と相場はどう影響していく?

今まではビットコインキャッシュからビットコインへのマイニング作業を簡単にスイッチできたため、ビットコインキャッシュの方が儲かるならそちらをマイニング、そうでなければビットコインということが可能でした。
しかしながら、今回のハードフォークによって8割方ビットコインキャッシュのノードが新たなソフトウェアへと切り替わっており、ハッシュレートの安定が見込まれそうです。

マイナーがカギとなるビットコインとビットコインキャッシュは今後もマイニングという観点から注目していく必要があるでしょう。

まとめ

ハッシュレートの安定へと繋がるDAAによる採掘難易度調整機能実装はビットコインキャッシュにとって非常に価値のあるものだと言えます。

ビットコインキャッシュを支持する著名人や大手マイニングプールの動向から考えても、中長期的にも成長の可能性は十分にあるのではないでしょうか。

とはいえ、ビットコインは今後も分岐を控えており、分岐後の通貨がどう動いてくるかにも注意が必要です。 依然としてビットコインの価格変動による影響も大きいため、双方ともに情報をキャッチアップしていくことが大切でしょう。

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