そもそもマイニングとは?

マイニング(採掘)とはブロックチェーンを使った売り買いや送金に絡むデータの流れが真正かどうか、第三者がコンピューターで暗号を解きながら検証する作業です。

イーサリアムのブロックチェーンでは、ビットコイン同様にPoW(説明は後述)という方式が採用されており、ブロックを繋げるための「キー」を膨大な計算によって最初に見つけた者が次のブロックを生成することができます。そしてその報酬としてイーサリアムを手に入れることができるというわけです。

イーサリアムのマイニング方法とは?

イーサリアムは、ビットコイン同様にPoWというマイニングシステムを採用しています。このシステムに潜む様々な問題点を改善するために、イーサリアムはPoSへの移行を着々と進めています。
具体的にどのようなものなのか、説明していきます。

PoW(Proof of Work)とPoS(Proof of stake)

見出し編集現在将来(移行に向けて調整中)
マイニングシステムPoWPoS
報酬量の基準作業量イーサリアム所有量
消費電力高(1ETH=一般家庭の一日半の消費量)
設備投資髙(高性能な*GPUが必須)
トータルコスト莫大(1日あたり100万ドル以上)

現行のシステム(PoW)は、いかに速く計算問題が解けるか=1単位あたりの計算量が多いことが肝になっています。ビットコインでも同様の指摘が可能ですが、消費電力は莫大で、その電力の発電には多くの化石燃料が消費されています。
今日様々な分野で環境問題に配慮していく取り組みが見られている中で、ビットコインやイーサリアムを代表としたPoWによるマイニングは、環境汚染に加担していると言わざるを得ないのが現状です。

対処法としては以下の2つが挙げられます。

1,発電手段の工夫
2,マイニングシステムの工夫

1,発電方法の工夫

オーストラリアの新興企業、「ハイドロマイナー」

2017年11月15日までに、ICOによって日本円にして約3億1400万円を調達したこの会社では、この資金を使って高性能コンピューターを水力発電所に設置し、環境に優しいマイニングを実現しようとしています。

ESG投資であったり、評価認証型融資(環境格付け融資)といった取り組みが徐々に始まってきている中で、仮想通貨事業でもこのような取り組みが普及していくことは非常に重要なことであると考えられます。

自分たちの会社の効率を最大化することだけでなく、社会、環境のことも考慮した上での最適戦略を考えていくことが現代社会に求められています。

2,マイニングシステムの工夫

PoS(Proof of stake)とは、文字通り投資金、出資金による証明、すなわち、イーサリアムに対してどれだけ投資しているかによって報酬が決まるということを意味します。
このシステムの最大の利点は、設備投資に費用をかける必要がない点、消費電力が少なく済む点、それに付随して環境に優しい点です。
また、*規模の経済性が問題にならないことで中央集権的なカルテル形成を阻止することができ、ネットワークに有害な行動(例えば、マイナーによる利己的なコントロール)を防止することができます。

とは言え、従来のマイナーが使用していた高性能GPUやその他の大規模設備は意味を成さなくなるため、マイナーとしては莫大な初期投資を踏まえてもマイナス面も大きいことが懸念されます。

*規模の経済とは、生産量にかかわらず、固定費は一定であることにより生じます。すなわち、同じモノを作っていても生産量が多いだけ安く作ることができ、販売価格が安く済めばそれだけ消費が増えていくという好循環を意味します。
マイニングにおいても同様で、計算量がどうであれ、設備投資額は初期費用から一定ですので、計算量が多ければ多いほどマイニング報酬も高まります。つまり、計算量を多くできるような高性能機器を大量購入できるだけの資本が重要となります。

*イーサリアムのマイニングには高性能なGPUが必要

GPUとは、並列計算できるような問題を高速処理することができるICチップのことです。
ピンからキリまであり、性能と値段は比例しますので、いかに1単位あたりの計算量を大きくするかが肝となるPoWにとってコストがかさむ要因となります。

イーサリアムのマイニング難易度は?

ディフィカルティボムとは?

ディフィカルティボムとは、マイニングの難易度を高くしていき、将来的には報酬を得られにくくなってしまうアルゴリズムです。
特定のブロックに「ディフィカルティボム」を設置し、そのブロックに到達すると難易度が高くなるという意味ですのでイメージはし易いかと思います。

報酬が減ることで採算が合わなくなり、マイニングに対するインセンティブ減少に繋がります。
そのため結果として、先ほど説明したPoSへの移行をよりスムーズにしてくれる役割を果たすことになるでしょう。

イーサリアムのマイニングは儲かる?利益は出るのか

そもそも初期投資や電気代のかかる上にディフィカルティボムにより難易度が上昇していく中、果たしてイーサリアムのマイニングは儲かるのでしょうか?
個人がマイニングに参加するにはPoWのシステム環境下において合理的とは言えません。

そこで比較的簡単な方法として挙げられるのが「クラウドマイニング」です。

クラウドマイニングとは?

自宅にいながらも、手軽にイーサリアムやビットコインなどのマイニングに対して投資することができるサービスをクラウドマイングと呼びます。預けたお金がマイニングの費用に充てられ、マイニング報酬が預けたお金に応じて配当される仕組みになっています。

設備投資や電気代がかからずにマイニングによる恩恵を受けることができるとは言え、会社の倒産やそもそも詐欺マイニング会社であるリスクがあるため、利用にはしっかり調査をする必要があります。
また、マイニング対象の通貨の価値は変動するため、投資額に見合うリターンが得られない可能性もありますので、一長一短と言ったところです。

まとめ

PoWからPoSへの転換はイーサリアムのマイニングに大きな影響を及ぼします。
大型アップデートの計画は若干遅れが生じているとは言え、今後の動きには注目が集まっています。

システムが更新されればそれに対応したビジネスが生まれますので、私達自身の考え方や行動も常にアップデートして対応していきましょう。

関連トピック
MoneyToday編集部

MoneyToday編集部の公式アカウントです。

人気の記事

最近人気の記事ランキング

人気ランキング

おすすめの記事

MoneyToday 編集部おすすめの記事

殿堂入り記事

過去に人気を集めた記事をピックアップ

殿堂入り記事

新着記事

最新の記事一覧

新着記事

特集

MoneyTodayおすすめの特集

特集一覧

トピック一覧

トピックから記事をさがす

トピック一覧
TOP