イーサリアムの価格の推移をまとめていきます。イーサリアムならではの特徴が相場に与える影響について見ていきます。イーサリアムとはどのような通貨でビットコインと何が異なるのかといった基本から理解していきましょう。初めて仮想通貨投資を始める方も分散投資を考え始めた方もまずはこの記事でこれまでのイーサリアム相場の流れを確認していきましょう。

〈目次〉
・イーサリアムの歴史と特徴
 スマートコントラクト
 イーサリアム・ロードマップ
・ 価格推移
 2015年~2016年
 2017年
・ 上昇要因
・ 下落要因
・まとめ

イーサリアムの歴史と特徴

まずはイーサリアムの歴史と特徴を見ていきましょう。

イーサリアムは2013年より天才ハッカー、ヴィタリック・ブテリン氏らによってブロックチェーンの仕組みを使った資産管理のプラットフォームを目指して開発が始められました。
 ⇒イーサリアムの生みの親、ブリテン氏のツイッターはここから

時価総額については、ビットコインに次ぐ堂々の第2位であり、将来性が非常に期待されている仮想通貨です。

スマートコントラクト

ビットコイン2.0やアルトコインと呼ばれる通貨のなかで、「契約も一緒に管理する」スマートコントラクトが最大の特徴。

多彩な仮想通貨取引がデータとして記録できるという点でイーサリアムのほうがビットコインよりも数段進化しているとみなされ、イーサリアムは「個々の仮想通貨を従来よりも安全かつ円滑に取引できるシステム」と言い表されています。イーサリアムの普及により現代社会の様々な契約上の問題を解決できる可能性を持ちます。

イーサリアムとイーサ

また、イーサリアムというのはこれらのスマートコントラクトを実現するプラットフォームの名称であり、ここで使われる仮想通貨はイーサ(Ether)と呼ばれることも覚えておきましょう。通貨単位はETHです。

イーサリアムとイーサリアムクラシック

さらに、イーサリアムは以前にハードフォークによる分裂が起こっておりイーサリアムクラシックという通貨も存在します。
これは2016年に起こった65億円相当のイーサの不正送金事件(The DAO事件)に起因し、不正送金が起こる以前の状態に戻すハードフォークが行われました。これに対し非中央集権に反するとしてハードフォークを拒否したコミュニティによるものがイーサリアムクラシックとして誕生しました。

進化するイーサリアム ‐ イーサリアム・ロードマップ

イーサリアムは2015年のベータ版リリースからアップデートを重ねることで安定性を保つ仕組みを持っています。これはイーサリアム・ロードマップとも呼ばれており価格の上昇要因となります。

2015年5月 バージョン0 オリンピック
2015年7月30日 バージョン1 フロンティア
2016年3月14日 バージョン2 ホームステッド
2017年10月16日 バージョン3 メトロポリス(ビザンチウム)
未定 バージョン3.5 メトロポリス(コンスタンティノープル)
未定 バージョン4 セレニティ

バージョン0(オリンピック)からバージョン1(フロンティア)

バージョン0(オリンピック)というのはテストネットでの状態。2015年にベータ版として初めてイーサリアムがリリースされたのがバージョン1のフロンティアとなります。

バージョン1(フロンティア)からバージョン2(ホームステッド)

ベータ版であったバージョン1から安定版としてリリースになったのがバージョン2・ホームステッドです。このアップデートの際には100円前後で推移していた価格が一時1500円を超える値段をつける上昇を見せました。

バージョン2(ホームステッド)からバージョン3(メトロポリス ビザンチウム)

ここでの進化の内容は大きく分けて4つです。

1.zk-SNARKs (ゼロ知識証明)
過去よりもさらに匿名性が強化された点です。より高度な水準での匿名取引が「zk-SNARKs」によって可能となります。

2.プログラマーの負担軽減(スマートコントラクトの厳格化)
プログラミングとスマートコントラクトがはるかに容易に達成されるという点です。これは、プログラマーの負担を大きく軽減してくれます。

3.セキュリティ強化
セキュリティーの保護を切望する人たちの匿名性を維持することで可能となるユーザーのプライベートキーのアドレスの獲得です。これはネットワークのセキュリティ強化に寄与し、ハッキング等の攻撃さえも防げます。

4.ディフィカルティボムの調整
マイニングの難易度を指数関数的に増加させる「ディフィカルティ・ボム」と呼ばれるアルゴリズムの調整です。このボムはイーサリアムがPoWからPoSへと移行する過程で中間となるステップとなります。この期間は、「イーサリアムの氷河期」とよばれ、これを凌げば雪解けが待っています。すなわちPoSの実装です。

バージョン3(メトロポリス ビザンチウム)からバージョン3.5(メトロポリス コンスタンティノープル)

ここでのアップデートは4つです。

1.セキュリティのさらなる強化
2.プログラマーのさらなる負担軽減
3.トランザクションの軽量化
4.PoWとPoSのハイブリッド

バージョン3.5(メトロポリス コンスタンティノープル)からバージョン4(セレニティ)

具体的なアップデートは未発表です。しかしPoSへの移行がなされることは間違いないでしょう。

*PoS(Proof Of Stake)とは、保有するETHの量によって取引の承認をするというもの。ビットコインのマイニングに多大な電力がかかることが問題視されている状況に対応し、マイニング費用を抑えることが出来ます。

これらを見ると、イーサリアムのアップデートはセキュリティ強化、より良いスマートコントラクトの実現、そしてPoWからPoSへの移行を段階的に行うものとなっています。

アップデートにより何が変わるのか

イーサリアムはまだ未完成の仮想通貨といえるでしょう。現在はビットコイン同様PoWの仕組みを用いマイニング電力を必要としますが、最終的にPoSに移行すればこのような電力消費も必要なくなります。セキュリティ面やスケーラビリティの問題も順次解決されていくことでしょう。これらを考えるとアップデート時期は未定ではありますが非常に将来性の高い通貨であることは間違いありません。

それでは、誕生から現在(2017年11月22日)に至るまでの相場、価格推移を見ていきましょう。

イーサリアムの価格推移

coingecko

2015年~2016年

2015年 ベータ版(フロンティア)リリース
 8/7 351円/ETH
 その後100円前後で推移

2016年3月 安定版(ホームステッド)リリース
 3/13 1696円/ETH

徐々に値を下げ、これ以降は1000円/ETHで推移

7月20日 イーサリアムクラシック誕生 
現在のイーサリアムはハードフォークにより現在のイーサリアムクラシックから分岐したもので分岐後の新通貨誕生であったこと、イーサリアムが多くのユーザーの支持を得ていたことから価格に大きな影響はなし。

2017年

coingecko

2017年上半期

上半期は毎月一日の価格で推移を見ていきましょう。EEAや国家による影響が大きく表れていますね。

1月1日 943円/ETH

2月1日 1212円/ETH
 2月 EEA(エンタープライズ・イーサリアム・アプライアンス)の発足

3月1日 1953円/ETH

4月1日 5616円/ETH

5月1日 8593円/ETH
 5月 EEAにToyota Research Institute、三菱東京UFJ銀行など加盟。

6月1日 24708円/ETH
 6月 ロシアがイーサリアムを承認
 6/12 43807円/ETH
  →下落 7/16 17614円/ETH

2017年下半期

ここ3か月で山となった部分の日付と価格は以下の通り。ただし価格の上昇ののち下落が起こるのがひとつ特徴となっているので見極めが重要です。チャートなどを活用していくのがおすすめです。

9/1 42596円/ETH
 →下落 9/14 23580円/ETH

10/13 37794円/ETH
 メトロポリス(ビザンチウム)アップデートの影響

11/20 41177円/ETH


現在においてはおよそ4万円前後で推移しています。

上昇ののち下落する傾向の理由は、ICOによる利用が多くなりトランザクションが増えたことで送金詰まりが起こり価格が下落するパターンが多いようです。

価格上昇の要因とは

1.EEAなど、イーサリアムの実用的な利用とそれらへの期待
 日本でも大手企業などが続々と参加しています。

2.ICO(仮想通貨発行による資金調達)への利用期待
 スマートコントラクトの技術を生かしICOに使いやすい通貨となっています。

3.韓国での取引量の多さ

4.アップデートのためのハードフォーク

価格下落の要因とは

1.ハッキング被害
2.ICOなどによる急激なトランザクションの増加への対応遅延

これらが要因として挙げられています。先述の通りアップデートにより改善できる問題ですので今後に期待です。

まとめ

イーサリアムはビットコインにはないスマートコントラクトという技術を実装することにより契約上様々な場面で利用の可能性がある通貨になっています。ただし度重なるハッキング被害などまだまだセキュリティ面に脆弱性があること、ビットコインと同様にトランザクションの増加に対するスケーラビリティの問題があることなど改善の余地は多くある通貨とも言えます。

最終アップデートにより堅牢なセキュリティを実現、そしてスケーラビリティの問題を解決し、さらにPoWからPoSへ移行することにより採掘電力の問題も解決できるというのは大きな魅力ではないでしょうか。

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