ICOの詐欺事件について3つの事件の概要をまとめています。また、これらを防止する新提案、DAICOについて解説しています。

ICOとは

ICOとはInitial Coin Offeringの略称。企業等が電子的にトークン(証票)を発行して、公衆から資金調達を行う行為の総称です。トークンセールと呼ばれることもあります。
 ⇒ICOの仕組み・メリット・デメリット

ICOは未だ法規制がされておらず、既存の資金決済法・金融商品取引法などを用いて規制がなされている状況です。その結果、資金を持ち逃げするケースが海外を中心に多数報告されており、金融庁も問題視し規制のための法改正を視野に入れています。

資金を持ち逃げしたケース

① Confido ICO詐欺事件

Confidoはブロックチェーンを用いて支払いと商品についてユーザーの行動を記録することを目的としたスタートアップ企業で、2017年11月6日から8日にICOを実施しました。出資者に自社トークンを付与し、のちにイーサリアムと交換できると謳い、4000万円を調達。

しかし11月12日にTwitter,Webサイトを閉鎖。
「現在、法的な問題を抱えているため、私たちは緊張状態にある」「状況を直すための解決策を見つけることはできるだろうが、私たちがこれを達成することを100%確信して保証することはできません。」というコメントを残して以来ネット上に現れていない状況となっています。

Confidoによるトークンは仮想通貨取引所KuCoinに上場しており、同取引所がConfidoの代わりにユーザーに対し補償を行いました。

② LoopX ICO詐欺事件

新しい仮想通貨発行のために約4億9000万円もの資金を集めていたLoopXが2月13日にウェブサイトを閉鎖、FacebookやTelegram、Twitterについても閉鎖し行方をくらました事件です。

現時点補償については発表はありませんが、コインチェック事件同様被害者が集団訴訟を予定しているとのことです。

③ Prodeum事件

農作物にブロックチェーンを利用するというプロジェクトを掲げ7億円の調達を目標としていたProdeumがICOを行い、資金を持ち逃げした事件。この事件では目標のうち11ドルしか調達できておらず被害は大きくないものの、他スタートアップの実在の人物がメンバーとして記載されており信用を損なう結果を招きました。

金融庁・専門家による懸念

金融庁 ICO(Initial Coin Offering)について ~利用者及び事業者に対する注意喚起~

 詐欺の可能性 一般に、ICOでは、ホワイトペーパー(注)が作成されます。しかし、ホワイ トペーパーに掲げたプロジェクトが実施されなかったり、約束されていた商品や サービスが実際には提供されないリスクがあります。また、ICOに便乗した詐欺の事例も報道されています。

引用: www.fsa.go.jp

ITジャーナリスト 三上洋氏の発言

「今のところは、ICOは詐欺だと考えて下さい。仮想通貨に深い理解がある人だけ買うべき。そうでない人は、手を出しちゃダメです。どうしても手を出すなら、なくなっても良いお金にして下さい」

引用: www.msn.com

ICOを健全に発展させるためには

ICOの健全な発展のためには規制が必要不可欠です。今後の金融庁の動き、世界的な動きにも注目していく必要がありそうです。

また、技術的な側面からICOの不正を防止しようという動きも出ています。それが「DAICO」です。

DAICOとは

DAICOはイーサリアム創始者Vitalik Buterin氏によって提案された新概念のことで、ICOのモデルにDAOの有利な点を取り込んだモデルのことです。 Explanation of DAICOs

https://ethresear.ch/t/explanation-of-daicos/465

DAOというのはイーサリアムクラシック誕生のきっかけとなったThe DAO事件で有名ですが、DAO自体はプログラム化された組織(分散型自律組織)のことです。

このプログラムとして、
1.ICO実施者の引き出し金額に制限を設ける
2.ICO投資者に投票権を与え、実施者が引き出し可能となる金額の引き上げ・プロジェクト中止による投資資金回収などの意思決定に参加できるようにする。
という条件を設けることでICOの持ち逃げを防ぐことができます。

セキュリティについても51%攻撃では実施者が引き出し金額を下げることが出来る点、不正利用についてはプロジェクトの中止、不正なプロジェクトの中止については別のDAICOの利用ができるため問題はないとされています。

まとめ

ICOの発展につき、法律・技術の両観点から詐欺、持ち逃げへの対応策が練られています。DAICOを利用したICOも実施され始めていることから今後の活用に期待です。

DAOもICOもイーサリアムのスマートコントラクトを利用したシステムです。イーサリアムは今後、セキュリティ面を強化し、ビットコインのように電力消費の少ないPoSへの移行などアップデートが予定されており、

①セキュリティが堅牢かつ、電力消費が少なくなるアップデート
②DAOやICOへの利用機会

などが好材料となるでしょう。時価総額も2位と大変期待されている通貨です。ぜひICOやDAICOと共にイーサリアムにも注目してみてはいかがでしょうか?

 ⇒イーサリアム・ロードマップと価格推移
 ⇒イーサリアム(ETH)のおすすめ取引所

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