今回はブロックチェーン技術の中でも注目されているHyperledger(ハイパーレジャー)についてまとめていきます。

Hyperledger(ハイパーレジャー)

https://www.ibm.com/blockchain/jp-ja/hyperledger.html

Hyperledger(ハイパーレジャー)は、オープンソースのブロックチェーンプラットフォームで、2015年12月にLinux Foundationによって開始され、ブロックチェーンベースの分散元帳をサポートしている。 パフォーマンスと信頼性の多くの面を改善することを目指して、主要なテクノロジー、金融、サプライチェーンの企業を含むグローバルビジネストランザクションをサポートするように設計された分散元帳に焦点を当てている。

このプロジェクトは、さまざまな用途に応じて異なるコンポーネントをサポートするモジュラーフレームワークを提供することによって、オープンなプロトコルとスタンダードを開発するためのさまざまな独立した取り組みをまとめたものである。これには、独自のコンセンサスとストレージモデルを持つさまざまなブロックチェーン、アイデンティティのためのサービス、アクセス制御、および契約が含まれる。(https://ja.wikipedia.org/wiki/Hyperledgerより)

簡単に言うと…

・ブロックチェーン技術の推進コミュニティ
・世界中のIT企業によるプロジェクト
・複数のブロックチェーン/分散型台帳技術の集合体

特徴は?

・独自通貨を持たない
・プライベートブロックチェーン
・オープンソース

どんな企業が参加しているの?

https://www.hyperledger.org/members

参加企業
IBM アクセンチュア 日立製作所 富士通 NEC NTTデータ エアバス ダイムラー Baidu Xiaomi PwC シスコ Intel Red Hat VMware ABN AMRO CME JPモルガン SWIFT Blockchain Digital Asset R3 ConsenSys ANZ銀行 BNYメロン キャラストーン CLS クレディッツ DTCC ドイツ証券取引所 Guardtime IntellectEU ステートストリート ウェルスファーゴ 等

Hyperledger OSS

Hyperledger内にはいくつかのプロジェクトが存在するためオープンソースソフトウェアが何種類か存在します。主なものは以下の4つ

Hyperledger fabric

https://www.hyperledger.org/projects/fabric

IBMから提供されたもの。HyperledgerにおいてはこのOSSの利用が最も一般的。

Hyperledger Sawtooth

https://www.hyperledger.org/projects/sawtooth

Intelから提供されたもの。実験用の意味合いが強い。

Hyperledger Iroha

https://www.hyperledger.org/projects/iroha

ソラミツによって提供。シンプルなためモバイル向け。Fabricとの連携を目指すもの。

Hyperledger Quilt

https://www.hyperledger.org/projects/quilt

リップル社によって提供されたもの。リップルにおけるILP(インターレジャープロトコル)をJAVAでアクセスできるように改変したもの。価値移転の機能を実装することで分散型台帳同士の相互運用が可能になります。

なぜ注目されていたのか

注目されていた理由はオープンソースでプライベートブロックチェーンを利用できる点にあります。ビットコインやイーサリアムはパブリックブロックチェーンとして不特定多数の参加者によって取引を承認するシステムを取っていました。しかし、そこには承認に時間がかかるという問題、参加者の悪意による問題などがありました。
ビットコインではスケーラビリティ対策や、51%攻撃を防止する策を取ることで問題を解決していましたがそれにも限界があります。

そこで、Hyperledgerが注目されるようになったのです。

Hyperledgerはプライベートブロックチェーンでした。これは管理者が少数存在します。また、取引参加者はその管理者によって決定されます。そのため信頼がある状態で取引がなされるため承認に係る時間は大幅に短縮されるという利点をもちます。

リップルと提携

ブロックチェーン技術に関わる分野には大きく4つのコンソーシアムが存在しました。目的はブロックチェーン技術を利用して様々な産業を発展させることに変わりはありませんが、どの技術を利用するかで集団に差異が存在します。

・Hyperledger
・R3コンソーシアム
・EEA
・リップルプロジェクト(リップル社と提携先)

ここで重要なのが、Hyperledgerにはプロジェクト内通貨が存在しないということです。またリップルプロジェクトはあくまでリップル社による提携によってコンソーシアム化したものですので団体としては存在しません。これらの理由から両者が提携できたと考えられます。

効果

リップル社はNTTデータの協力によってJAVAでILPにアクセスできるようにシステムを改変しました。これがHyperledger Quiltになります。

リップルの特徴はなんだったでしょうか。そう、ブリッジ通貨です。ドルや円などの法定通貨、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の橋渡しが特徴でした。この提携によって各種通貨のILPとHyperledgerが接続されることで分散型台帳同士の価値移転を可能にするのです。

リップル社のCTO Stefan Thomas氏は「『価値のインターネット』を実現させることを一歩前へ進めることに 他なりません。」と発言しています。

金融機関への活用

金融機関は信頼によって成り立っています。だからこそブロックチェーン技術を導入する際に問題となるのがシステムへの信頼性です。そこではプライベートブロックチェーンが好まれます。そしてブロックチェーンを導入する大きな理由はコスト削減にあります。
Hyperledgerのプライベートブロックチェーンにリップルのブリッジ通貨としての特徴が組み合わされば金融機関にとっても導入しやすいものとなるでしょう。

まとめ

・Hyperledgerとはブロックチェーンの集合体
・システムへの信頼性のあるプライベートブロックチェーン
・ブリッジ通貨であるリップルとの提携は価値移転を容易にする
・金融機関にも活用されやすくなった。

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