今後の値動きに注目が集まる中、 ビットコインと恐怖指数(VIX)の相関、逆相関に関して話題になっています。
前半ではビットコインとVIXの逆相関について、後半では投資会社Equity Armor Investmentsで投資アドバイザーを務めるブライアン・スタットランド氏がCNBCで語った30日前ビットコインとVIXの順相関について説明していきます。

用語説明

VIX

https://www.bloomberg.co.jp/quote/VIX:IND

恐怖指数とも呼ばれる、アメリカの代表的な株価指数S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出された指数を意味します。

2018年2月の株式相場変動の際にVIXインバースについて話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、投資家が相場の先行きに不安感を持っているかどうかを判断する指標となっています。


相関、逆相関

相関関係とは2つの変量の変化の関係性を説明したものです。順相関であれば、2つの変量は同じような動きをして、逆相関であれば、逆の動きをします。

順相関・・・変量A↑⇒変量B↑
逆相関・・・変量A↑⇒変量B↓

ちなみに...
相関関係は因果関係であるための十分条件とは言えません。すなわち、相関関係があるからといって因果関係があるとは言い切れないので、2つの変量の関係性を説明する際には注意が必要です。

①ビットコインとVIXの逆相関について

まず初めに、ビットコインとVIXには逆相関があるという説があるので確認していきましょう。

元データはCoinMarketCap、Cboeから引用

上のグラフから分かるように、2017年10月中旬や、2018年1月中旬以降の赤い丸で囲った部分とVIXとの逆相関がわかりやすく見られます。

この逆相関関係の理由については度々解説されているように、低ボラティリティ環境下において、個人投資家がより高い収益を求めて伝統的資産からシフトするという見解もありますが、10月中旬以降のVIXとの逆相関を説明する上では投機筋の機関投資家による参入が大きな要因になると考えられます。

12月から1月にかけては、仮想通貨市場において新規参入者の影響もあってか相関は鈍くなっていますが、10月以前と比べて2変数の関係性が変化している理由としては、今までの市場参加者の中心が個人投資家で株式市場への影響度が低かったためであると考えられます。ヘッジファンド等の機関投資家がポジションを持ち始めたことで、伝統資産と仮想通貨間の資金移動が顕著に見られるようになったのではないでしょうか。

トレードに活かせるのか?

以上の理由から、VIXが低下したらビットコインを買うという戦略を提言しているケースもあります。確かにVIXは大きく変動した後、短期的には下がることが考えられるため、そのタイミングでビットコインのロングポジションを持つことで収益を得ることができそうです。

ただし、グラフを見るとわかるように売るタイミイングは難しく、ビットコインを買うタイミングを測る上での判断材料に使えそうかを見極めていく必要がありそうです。

次回VIX指数が反応した際のビットコインの値動きに注目していきましょう。

②30日前ビットコインとVIXの相関関係について

では、次に5月29日にCNBCでブライアン・スタットランド氏が語った、ビットコインがVIX指数のような先行指標となり得るのかという内容について確認していきたいと思います。

元データはCoinMarketCap、Cboeから引用

2018年1月以降、ビットコイン価格がピークを過ぎた頃から相関が高くなっていることが分かります。
2017年6月から12月までの7ヶ月間の相関係数が0.06であったのに対して、2018年1月から5月まででは0.71であることからも、ビットコインの相場がその一ヶ月後の株式市場を予測する上での指標になり得るという主張は非常に興味深いです。

仮にこの相関が続くのであれば、ビットコイン相場が1ヶ月後の投資家心理を測る上での判断材料となるかもしれません。
これがCNBCでブライアンスタットランド氏が語った、ビットコインが新たな先行指標となり得るかもしれないう主張です。

まとめ

・ビットコインとVIXの逆相関は2017年10月以降に顕著
・30日前ビットコインとVIXの相関はビットコインのピークを過ぎた頃1月あたりから強い相関

これらは前述した通り市場参加者の変化が起因していると考えられます。
ヘッジファンド等の投機筋の機関投資家の存在によって株式相場との相関が強まっていることが考えられます。ヘッジファンドがポジションを持っているというだけでも(ロシア債務とドル円相場のように)一見関係がなさそうな相場に強い関係性が生じることもありますので、いわゆる仮想通貨ブームが過ぎた現在は一般大衆の買いが入ってこないため、一層、伝統的資産との相関が強まることが考えられます。


今までの仮想通貨市場では、各銘柄の技術的なアップデートや提携などの個別要因、ハッキング等によって相場が変動していましたが、今後も伝統的資産との相関が見られるのであればファンダメンタルズがより重要になってくるのではないでしょうか。

今後もこの2変数の関係性に注目していきましょう。

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