ストキャスティクス
推測統計学(Stochastics)のこと。
過去における高値・安値に対して、当日の終値がどのような位置にあるか数値化したもので、基本的な使い方はRSIと類似しています。

▲ストキャスティクスをブラウザ版BitTrade取引所で表示したもの
アメリカのチャート分析家ジョージ・レーンが考案した指標で、%Rオシレーターという指標を応用したものとなっています。%Kと%Dという2本の線の相関関係から売買ポイントを分析します。

ストキャスティクスを求めるには
%K(Kライン)と%D(Dライン)の2本の線を引くことでストキャスティクスを利用することができます。
<%K:Kラインの引き方>
%K = (C-L5)/(H5-L5) ×100
C = 最新の終値
L5 = 過去5日間の最安値
*H5 = 過去5日間の最高値
kラインはRSI(アールエスアイ)と同様に75%以上の数値なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎを表します。
<%D:Dラインの引き方>
%D = (H3+L3) ×100
*H3 = (C-L5)の3日間の合計
*L3 = (H5-L5)の3日間の合計
売買ポイント
1.Dラインを利用した売買サイン
RSIと同様にDラインが75%以上の数値を示した場合は売りサイン、30%以下の数値となった場合は買いサインを示します。
特に、85%以上・15%以下の数値を示した場合の信頼度はかなり高いといえます。
2.Kライン・Dラインが交差した場合
・Kラインが先に方向転換した場合
・Dラインが先に方向転換した場合
こちらのほうが、相場の転換に繋がる可能性が高くなります。

▲%Kと%Dの交差を図示したもの
3.ダブルトップとダブルボトム
75%以上の位置でできたダブルトップ型の右下がりのラインは弱気サイン。
30%以下の位置でできたダブルボトム型の右上がりのラインは強気サインとなります。

▲ダブルトップ型とダブルボトム型
BitTraderでの表示方法
ビットトレードではiPhone・Androidスマートフォン向けアプリ「BitTrader」をリリースいたしました。このアプリでの表示方法を確認してみましょう。
チャート画面右上のこの記号をタップします。
オシレーター系指標の選択肢から「ストキャスティクス」を選択します。

右上の「ワイド」を選択すると、横画面になり、見やすくトレードすることができます。

参考文献;株式会社ゼネックス『チャートの鬼(星雲社)』(1999)
様々な分析手法を覚えてより根拠を持ってトレードに励みましょう!
【基本編】
「買い」のポイント
3つのチャートパターンを覚えよう!
チャートとは?仮想通貨のローソク足の見かた
チャートの時間足はどれがいいの?
チャートの見かた
【テクニカル分析編】
ボリンジャーバンド
ゴールデンクロスとデッドクロス/グランビルの法則
移動平均線(MA)と指数平滑移動平均線(EMA)
MACD(マックディ)
RSI(相対力指数)
DMI(方向性指数)