ビットコインを始めとする仮想通貨のマイニングのためのプロセッサ・ASICの開発販売や、マイニングプールの運営を行うビットメイン社が香港証券取引所に上場申請書類を提出し、9月にも上場することが報道されています。

企業価値1.5兆円、仮想通貨採掘企業「ビットメイン」が上場へ -Forbes Japan

ビットメイン社とは

若干32歳(2018年現在)のジハン・ウー(Jihan Wu)氏率いるビットメイン社は、2013年よりマイニング機器の製造販売を開始。後発ながらも、ASICチップの性能の良さが受け、同社製品であるAntminerのシェアは85%を超えるほどに成長しました。

2017年の売上高はおよそ2760億円。企業価値は推定1.5兆円となっています。

マイニングとは

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨はProof Of Workというアルゴリズムを利用して運用されています。これは、ビットコインであればおよそ10分の取引を一つのブロックにまとめ、その承認のために膨大な量の計算を行うことでデータの改ざんを防ぎ、中央管理機関なしでの信頼性を担保する仕組みです。

この計算を行い、適切な値をいち早く見つけたものにインセンティブとして新しく発行されたビットコインが付与されます。承認作業と発行作業を同時並行で行いシステムを動かしていくこの仕組みをマイニングといいます。

ASICとは

Application Specific Integrated Circuitの略称。特定用途向け集積回路。

ASIC以外にも、CPUやGPU、FPGAなどのプロセッサがありますが、いち早く計算することを目的とする仮想通貨分野においてはASICが利用されることが多くなっています。

マイニングプールとは

マイニングプールとはマイナー・採掘者(マイニングを行う人たち)の集団

個人でのマイニングは資金面での問題や効率性の問題から現実的ではないため、市場においても存在感を強く放っています。

▲マイニングプールのハッシュレート分布

1位のBTC.com、5位のAntPool、6位のViaBTCはビットメイン社参加のマイニングプール。実質的に28.2%のシェアを持っておりトップシェアを誇ります。

上場によるメリットは?

IPO(Initial Public Offering)

IPOというのは、Initial Public Offeringの略称であり、新規公開株と言われます。

近々ではフリマアプリなどを運営するメルカリの新規上場が話題となりました。仮想通貨における新規コイン公開(ICO)はこのIPOをもじったもので、Initial Coin Offeringの略となっています。

上場のメリット

一般的に上場を行う企業は、
① 資金調達力の拡大
② 社会的信用向上
③ 内部管理の充実
④ 財産保全
⑤ 広告効果
の5つのメリットから上場を決めるといわれます。

ビットメイン社の狙い

Photo on Visualhunt.com

今回のビットメイン社の上場の狙いは、第一に資金調達にあるとみていいでしょう。

高い売上を誇るものの、マイニングには限界があり、ファンドからの融資や既存の売上金のみでは今後に向けた策が打ちづらいものとみられます。

広告効果や信用力の向上も同時に果たし、より広い投資家からの資金調達を可能にすることで大企業への成長と、安定した事業運営を図っていくのではないでしょうか

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