2018年8月28日、世界銀行によって、コモンウェルス・オーストラリア連邦銀行(CBA)を単独主幹事としたブロックチェーン債が起債されました。

今回は、そもそも世界銀行とはどのような活動をしているのか、ブロックチェーン債によって調達した資金の使い道についても言及しながらブロックチェーン債「bond-i」について解説していきます。

そもそも世界銀行とは?

世界銀行とは、

極度の貧困を撲滅…1日1.90ドル未満で暮らす人々の割合を2030年までに3%以下に減らす
繁栄の共有を促進…繁栄の共有を促進:各国の所得の下位40%の人々の所得を引き上げる

という2つの大きな目標を掲げて途上国に対して資金援助や技術支援を行っている国際金融機関です。

今回の債券発行は、史上初のブロックチェーン世銀債を通じた途上国支援と位置づけられるとのことです。

ブロックチェーン債「bond-i」の特徴は?

起債から分配、振替、管理まで、手続きの全体を分散型台帳技術だけを使うというのが最大の特徴になっています。

メリットは、

債券の発行や流通にかかるコストの削減
         ↓
従来型の資本市場が未発達な途上国でも可能な資金調達モデルの開発

実際、社債の発行による資金調達には、多くの利害関係者が介在して成り立っています。ブロックチェーン技術を用いることで、一部の業務を省くことができ、より容易に債券管理が可能になるということです。

bond-iのサマリー

http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2018/08/23/world-bank-prices-first-global-blockchain-bond-raising-a110-million

上の表は、世界銀行のニュースリリースで公表されたものです。
赤枠で囲んだ部分について説明していきます。

・ 調達額、110 million AUDは、2018年8月29日の為替レートで、約90億円です。

2018年8月28日に起債され、2年後2020年8月28日に満期を迎えます。

クーポンレートは2.20%で半年ごとに後払いされますので、毎年2月28日、8月28日に支払われます。

・一般に売り出されるのは元の99.901%の価格で、その際の利率は2.251%となります。

<「bond-i」投資企業>
CBA
First State Super
NSW Treasury Corporation
Northern Trust
QBE
SAFA
Treasury Corporation of Victoria

世界銀行より今回のブロックチェーン債「bond-i」発行の単独主幹事を任されているCommonwealth Bank of Australia(CBA)の証券口座を持つ投資家であれば、2次流通市場で売買に参加することができます

ブロックチェーン債の将来は今後どうなる?

今回、世界銀行が史上初のグローバルなブロックチェーン債を発行して話題を集めました。
これを先行事例として、今後もブロックチェーン債を発行する企業が増えてくることが予想されます。

とはいえ、世界の債券市場は100兆ドル規模であり、巨額の資金が日々取引されていることを踏まえてもブロックチェーン技術を用いた債券発行にガラッと変わることは考え難いです。

各国がブロックチェーン技術に対して積極的な姿勢を見せる中、オーストラリア証券取引所では、2020年をめどにブロックチェーン技術を利用した株式取引のコスト削減を目指しています。

仮想通貨の根幹であるブロックチェーン技術が広く、世の中に認知されていくことで、改めて仮想通貨にも目が向けられることが考えられます。

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