利食いは、いかに大きく勝つかが重要

利食い(収益確保)は損切りと違い、いかに大きく勝つかが重要です。予測が当たりトレンド※に乗ったら、簡単に利食うのは避けるべきでしょう。ここは、取引量の上乗せで攻めることがポイントです。

取引量の上乗せをし、さらに予測した方向に相場が動けば、ポジション量が多い分、自動的に収益も大きくなります。この取引手法をピラミッディングと言います。

※トレンド・・・相場の動く方向。

ピラミッディングの事例

例をあげて考えてみましょう。AさんとBさんは、1ドル=100円で1万ドル買ったあと、予測どおり相場が上がり、1ドル=101円近辺のレジスタンスライン※を抜けていきました。まだまだ上値が望めそうな雰囲気です(以下の図)。

※レジスタンスライン・・・上値抵抗線のこと。

上乗せ(ピラミッティング)のイメージ

Aさんは、その1万ドルを持ち続けることにしました。
Bさんは、1ドル=101円を抜けた瞬間に、さらに1万ドル買い注文を入れました。
その後、為替は1ドル=102円まで上がりました。
ここで、二人の評価益を見てみましょう。 
Aさんの場合、最初の1取引のみでポジションキープしたわけですから、評価益は

 1万ドル×(102円-100円)=2万円となります。

Bさんの場合、1ドル=101円でポジションの上乗せを行ったわけですから、評価益は

 ①1万ドル×(102円-100円)=2万円
 ②1万ドル×(102円-101円)=1万円

合計で3万円となり、Aさんの1.5倍の収益となるのです。

Aさんのように、予想どおりに為替が動いてもただ相場を目で追うだけで、最初のポジションだけをずっと引きずり、それをいつ利食うかを考えている方は多いでしょう。これでは勝てるときに大きく勝てません。一気に2~3円大きく抜ける相場は、ほとんどないのです。だからこそ上乗せして、収益拡大に努めたいところです。

トレンドのチャートポイントを抜けたら、勇気を持って攻める

小さな取引量のまま、いたずらに利食いのポイントを引き延ばすのではなく、トレンドのチャートポイントを抜けたら、勇気を持ってポジション量を増大させ、攻めるのです。

実際、プロは収益の極大化を考えポジション量の上乗せをして取引します。個人投資家が、唯一ポジション量の上乗せをするときは、予測を間違えて逆方向にいったときの「ナンピン」による上乗せ※がほとんどのケースです。これは絶対にお勧めできません。

※「ナンピン」による上乗せ・・・「ナンピン」とは、為替の価格変動による損失を平均化することを指します。例えばドル円を1万ドル100円でドルを買ったところ、99円に値下がりしたとします。元値まで戻すには1円値上がりしなくてはなりません。このような時99円でもう1万ドル、ドルを買ったらどうでしょうか。合計2万ドル、買値の平均は99.50円です。今99円ですから50銭値上がりすれば元値に戻ったことになります。

その他の行動原則

その他のプロがポジション保有後に大切にしている行動原則は以下の記事でご紹介しています。

是非、合わせてご確認ください。

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鶴 泰治

株式会社FXトレード・フィナンシャル代表取締役社長

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