「押し目買いに押し目なし」とは何か?

「押し目買い」とは、上昇トレンド(ドル円相場で言えばドル高円安トレンド)の中で、 目の前のレートではなく、少し下落したところを買うことを言います。

「押し目」とは、小さな上下動を繰り返し、上値を切り上げながら上昇していく上昇相場の中の小さな下げを指します。

しかし、上昇トレンドのときは、なかなか相場は落ちてくれないものです。逆に何らかの要因で相場が下落し始めると、まだ落ちていくのではないか、下降トレンドに転換したのではないかなど自分の頭の中での葛藤があり、結局手が出せなかったりします。

よって、押し目はなかなか買えません。買うタイミングを待っていても 下落せず、たとえ下落しても手が出せない。それを表した言葉が「押し目買いに押し目なし」なのです。

専門家が「押し目」を言い出したら、迷わず目の前のレートで買ってみる

為替市場を取り巻くプロのディーラーやストラテジストなど専門家たちが押し目を言い出したら、相場はまだまだ上昇すると想定できます。買いたい人たちの多くが買えていないからです。

そのような押し目のコメントが出てきたら、迷わず目の前のレートで買ってみることです。なぜなら、押し目を言い出したときから、プロのディーラーは買うことを決めています。押し目であろうが高値であろうが、彼らはいずれ買いにくると見ていいのです。このような強気一色の状態では、押し目を待たず買いに走る投資家が多く出てくるのです。

上昇相場では一度は「押し」が入る!「初押し」は買い

よくあるパターンは、押し目を買えず、また上昇トレンドの目の前のレートで買うこともできずに、結局じれて高値圏で買うことです。

みんなが高値を買ってしまったような相場は、遅かれ早かれ下落局面を迎えます。特に上昇トレンドが長く続いて買いポジションがふくれ上がったところに、上昇トレンドに水を差すような悪材料でも出ればわれ先にと利食いや見切り売りが出てきます。

このような局面で一時的な売り圧力が終了したと見えたなら、ここはすかさず買いを入れる局面です。これまでの上昇トレンドで買い損ねた人や、利食いを早くしすぎて結局ポジションを持ってない人たちが、今度下がったら買いだと相場の押し目を待ち構えているのです。

彼らは最初の押し目は必ず買ってきます。上昇トレンドでの一時的な最初の下落局面を「初押し」と言いますが、「初押し」は買ってみることです。

通常の上昇相場では、一度は「押し」が入ります。その「押し」のあとさらに相場が上がることが多いので、「初押し」は買いと言われるのです。

市場が「戻り売り」を言い出したら、目の前のレートでまず売ってみる

押し目のあと、もう一度上に抜けるようだと次の上げ相場が期待できますが、押し目近辺でもみ合い状態が長く続くと、今度は押し目を割り込む可能性が出てきます。

さらに下落が続いて初押しの安値を割れてくるようであればそのときは上昇トレンドの見切りどきです。もし、大きく割り込むときは、もう一段の下げ調整などという軽いものではなく、本格的な下降トレンド入りの序曲かもしれません。

このような場合も、当初決めたロスカットポイントで機械的に損切りしてください。下降トレンド基調が明確になったあと、何らかの理由で相場が戻って上昇する局面があれば売りどきです(初戻り)。

今度は戻り売りの出番です。この場合も、市場が戻り売りを言い出したなら、機先を制し目の前のレートでまず売ってみることです。 「戻り売りに戻りなし」とも言います。予想が外れたら機械的に損切りすればいいのです。

「初押し」が買いに対して「初戻り」は売りです。しかし、あまり押し目を待っても「押し目買いに押し目なし」「戻り売りに戻りなし」ということもあります。

新規にポジションを建てる場合は見送れば済みますが、保有ポジションを決済するときは、待っているとどんどん利益が減る、逆に損失が増えることにもつながりますので、注意が必要です。

この場合も当初機械的に入れた損切りレートを変えずに自動的に損切りして次に備えるべきです。(FXの行動原則4「損切りレートは変えない」ご参照)

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鶴 泰治

株式会社FXトレード・フィナンシャル代表取締役社長

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